
ミニマリストブロガーとして有名な筆子さんが書かれた「1週間で8割捨てる技術」を読みました。
この本はずっと気になっていて、やっと読めた!という本です。
私自身が断捨離やミニマリストに興味を持ち始め、日頃からインターネットで情報収集をすることも多く、そんな時に筆子さんのサイトを拝見させていただくことも多かったです。
筆子さんのサイトは本当に断捨離やミニマリストに関する記事がぎっしりと、そして1記事1記事がしっかりと書かれていて読み応えがあります。
今回、それが本にまとまるということでずっと読んでみたいと思っていました。
今日は「1週間で8割捨てる技術」のレビューと感想を紹介したいと思います。
「1週間で8割捨てる技術」の共感ポイント
「1週間で8割捨てる技術」を読んでみると私自身の体験と重なるところや、「そうだよね!」と首を縦に振ってしまう共感ポイントがたくさんありました。
私の共感ポイントをまとめてみます。
①「自分に厳しく、他人に甘く」を心がけよう P.65〜
このポイントがもしかすると一番共感したかもしれません。
人は自分のモノは全部大事に思えますが、他人のモノはガラクタに見えます。
「1週間で8割捨てる技術
」P.65より引用
これは断捨離やミニマリストに目覚めて1年以内、かなり初期の頃に私も直面した問題でした。
断捨離やミニマリストに憧れ、自分がモノを捨てることを実践し始めると、モノをため込んだり、増やしたりする家族が敵に思えます。
そして、「家族の持ち物がなくなれば、どれだけ自分の家がキレイになるだろう」と考えてはイライラしていました。家族の大事なものが「なぜそんなものを取っておく必要があるのか?」と思ってしまうくらいガラクタに思え、勝手に捨てたい衝動にかられるのです。
これは本当に気をつけないといけないポイントだと思います。
ミニマリストを目指していても、断捨離が好きでも、それは個人の自由ですが、家族に押し付けたり家族のモノを勝手に捨てるのは絶対にやめたほうが良いです。
家族の価値観と自分の価値観は違うからです。そして、他人は変えられないので、自分のモノを断捨離することにフォーカスして、家族のことは放っておくのが一番です。
ただし、私の場合ですが、自分の部屋を断捨離してすごく物を少なくした後、家族が「この部屋に物を収納して良いか」と頻繁に言ってくるようになりました。これは断固として阻止していました。家族の領域には踏み込まないですが、家族にも自分の部屋に家族のモノを置かせないことも大事です。
②モノが多いと決断疲れする P.40〜
これもモノを減らしたことによって感じるようになった、モノが多いことによるデメリットです。
「何かを決める」という行為をすればするほど、脳は疲れはて、決断力が鈍り、うまく物事を決められなくなります。
「1週間で8割捨てる技術
」P.40より引用
最近の私は仕事の際に、カーディガン2着、上3着、下3着で洋服を着まわしているのですが、本当に楽です。
実践する前までは周りに「洋服が少なくて貧乏だと思われないかな?」「不潔だと思われないかな?」などと余計な心配をしていましたが、慣れてしまえば何とも思いません。
何よりも、洋服が組み合わせも含めてほぼ固定で1週間が回っていくので、朝洋服を悩む必要もないですし、数が少ないのでメンテナンスも楽です。そして洋服ダンスもスカスカで洋服を取り出しやすくて快適です。
たった毎日の洋服を決める決断をしないだけでこれだけ楽なのですから、私たちは日頃から余計なことをたくさん決断することで疲れているのだと感じるようになりました。
そしてその決断疲れが、衝動買いに私たちを走らせてしまったりするようなのです。
③捨てられない理由の乗り越え方に説得力がある
そして捨てられない理由への乗り越え方も説得力を感じました。
様々な断捨離や片付けの本で、捨てられない理由の乗り越え方を読むのが大好きです。その中で自分が気に入ったものを自分の中のモノを捨てる理由に採用するようにしているのですが、「1週間で8割捨てる技術」の中にも「こんな風に考えれば、いらないモノを捨てやすくなるな」と思える考え方がたくさん載っていました。
やはり定期的に断捨離本やミニマリストの本を読むと、掃除やいらないモノを捨てる作業がはかどります。
「1週間で8割捨てる技術」には8割のいらなモノを捨てる具体的な方法が書かれている
「1週間で8割捨てる技術」の中では、私たちの持っているモノにもパレートの法則が当てはまると書かれています。その意味は、私たちが本当に必要としているモノ、日常的に使っているモノは私たちの持っているモノ全体の2割であり、残りの8割はあってもなくても良いものであるというのです。
そしてその無駄な8割を捨てるステップも具体的に書かれています。この具体的なステップは1週間のステップで、それぞれの日にどの場所でモノを捨てるかが書かれています。
そして捨てる際の注意点やポイントも具体的に書かれているのです。このステップは断捨離をかなりしている人にとってはあまり効果的ではないかと思いますが、これから断捨離をしてモノを減らしたいという方には一度実践してみる価値があると思います。
そして具体的なステップと共に、「プライムゾーン」と呼ばれる「特にモノをため込んでいる場所」からモノを捨て始めるという考え方が私の中では新しい考え方でした。
この「プライムゾーン」がどこなのかを意識して更に断捨離を進めていきたいなと思ったからです。
リバウンドしない方法も共感できる
「1週間で8割捨てる技術」の中では一度綺麗にモノを減らした後、リバウンドしない方法についても書かれています。
これも共感できるポイントがたくさんありましたので、私が共感したポイントをいくつか紹介します。
・不用品をお金に換えようと思わない
これは今までオークションなどを利用したことがない人が、不用品が勿体無いからといってオークションを利用し始めることを勧めないという意味です。日頃からオークションを利用している人は全く問題ないです。
今までオークションなどを利用したことがない人が、不用品をお金に換えようとオークションを始めると、オークションの手順を勉強したりなど手間がかかります。そこでやる気を削がれてしまうことも多いからです。
とにかくモノを減らすことが一番の目的なので、それを達成するためのハードルや障害が増えるようなことはしないほうがモノを減らすことはうまくいきます。
・買ったら48時間以内に使う
この考え方も共感できました。買ったら48時間以内に使うということは、つまり確実にすぐに使うことが決まっている「必要」なモノしか買わないということです。
あったらいいな、あればオシャレだな、使ってみたいな、という類のモノは買わないということです。この必要なモノだけを買うということを徹底すると家にモノが増えすぎることがありません。私も「必要なものだけ買う」ということは常日頃からかなり意識しています。
「1週間で8割捨てる技術」は初心者向け
「1週間で8割捨てる技術」を一読した感想は、初心者向けということです。思った以上に軽く読める本でしたし、ところどころ共感できるポイントも沢山ありました。
すでにある程度の断捨離を終えている人にとっては、「目からウロコ」というような内容ではないかもしれないですが、自分が気付いていないポイントはないかなと宝物探しをする感覚でこの本を読まれると面白いと思いました。
そしてこれから断捨離を始めたい!という方には分かりやすい解説や具体的なモノを捨てるステップが書かれたこの本はお薦めだとも感じました。