ぼくたちに、もうモノは必要ない。 佐々木典士 レビューと感想

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ぼくたちに、もうモノは必要ない。」は、私の中ではミニマリストブームのきっかけになった本です。

以前から断捨離や物を捨てること、掃除法、収納法などは度々テレビや雑誌で特集されていました。しかし「ミニマリスト」という言葉を世間でこれほど有名にしたのはこの「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」がきっかけだったのではないかと思います。

私も「ミニマリスト」という言葉を知ったきっかけは、この本の特集記事を読んだことでした。

ミニマリストとは何か?

ミニマリストは一般的には「最低限度の物だけで生活している人」を指しています。

その「最低限度」がどれほどのものなのかの判断は人によって異なります。

究極を言えば、体を覆う布1枚と考える人もいます。一方、バッグ1つ以内の物の量であればミニマリストと考える人もいます。

今回読んだ「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」に書かれている、佐々木典士さんのミニマリストの定義はこちらです。

ぼくが思うミニマリストは、ただ他人の目線だけを気にした「欲しい」モノではなく、自分が本当に「必要」なモノがわかっている人。大事なものが何かわかっていて、それ以外を「減らす」人のことだ。

何が「必要」か、何を「大事」にするかというのは人によって違う。「減らす」内容ももちろん違ってくる。ミニマリズムに正解はないのだ。

(「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」P.48より引用)

自分自身と対話をして、自分の基準で「必要なもの」を選択し、そしてそれ以外のものを減らした人をミニマリストと定義しています。

私はこの本の著者である佐々木典士さんの考え方がすごく好きです。

物質主義や資本主義の中で、私は「他人と比べること」そして「正解と不正解を決めつける」ことを無意識のうちに身につけてきたと思います。

正解はないのだし、自分だけの基準で良いという考え方が、今までの凝り固まった価値観から自分を解き放ってくれるように感じました。

「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」で印象に残った言葉

「僕たちに、」を読んでいて、すごく印象に残り、読んでよかったなと思ったのが第3章です。

第3章では「捨てる方法最終リスト55」が書かれています。

余計なものを捨てるための考え方、捨てられない理由への対処の方法などが55個も書かれているのです。

この中に、自分に当てはまるものが何個も見つかり、その度に「なるほど!こう言われればその通りだな」と感じ、そして「これで捨てられなかった余計なものが捨てられる」と感じさせてくれたのです。

具体的に私の心に響いた印象に残ったルールを幾つか紹介したいと思います。

ルール1  まず「捨てられない」という思い込みを「捨てる」
ルール18 まず「収納という巣」を捨てる
ルール24 「元を取る」という発想を捨てる
ルール30 「買った時の値段」のままで考えない
ルール36 亡くなった人の気持ちになってみる
ルール44 「仮に」捨ててみる
ルール48 失敗はすぐに認め、勉強代と考える
ルール51 捨てられるか「悩んだ」時点で捨てられる

(「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」より引用)

私にとってはこれらのルールが胸に突き刺さりました。これで更に断捨離が加速するなと感じるのです。

自分が捨てられない原因を突き止め、それを解消するのに役立ったのが第3章でした。

少しずつ自分と向き合って、自分の本当に「必要なもの」を見つけ出そう

今でこそミニマリストはたくさんいて、SNSなどで「何もないガラーン」とした部屋をたくさん公開しています。

私も公民館のような何もない部屋に憧れている一人です。

「掃除が楽そうだし、視界に入る煩わしいものが少なくて素敵だな」と感じます。その一方で、「ちょっとものが少なくすぎて寂しい部屋だな」と感じる部屋もあります。

「寂しい部屋だな」と私が感じる部屋は、おそらく私にとっては物が少なすぎる部屋なのでしょうし、逆に「ミニマリストの部屋だけど結構まだ物がたくさんあるな」と感じる部屋は私にとっては物が多い部屋なのだと思います。

究極のミニマリストと言わんばかりの「ガラーン」とした部屋を公開している方々も、よくよく著書を読んだりブログを読んだりしていると、そこまで物を減らすまでに何年もかかっていることがわかります。

徐々に自分にとっての最適な量に減らしてきたのだと思います。

つまり最初から「究極のミニマリスト」を目指さなくても良いということだと思います。自分との対話だからこそ時間をかけるべきだとも思います。

気づいた時に物を捨てる、気づいた時に「これは本当に私にとって必要なものなのかな?」と自分に問いかけることができれば、徐々に自分の最適な量へと物は減っていくのだと思います。

物を減らす作業は「自分と向き合う作業」です。物を減らすことが目的にならないように、常に自分にとって物を減らすことは幸せなのかも考えながら進めていく方がいいなと感じるのです。

「ぼくたちに、もうモノは必要ない」は物を減らしたい人にはおすすめ

今までいくつも断捨離に関する本やミニマリストに関する本を読んできましたが、この「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」は一番客観的で、一番偏りが少ない本だと思います。

つまり「絶対にミニマリストになれよ!」「ミニマリスト以外は敵!」と脅しをかけてくることもないですし、「このくらい捨てないとミニマリストとは言えない!」「捨てられない奴は人間としてダメ!」という罪悪感を感じることもありません。

著者が正義感を振りかざしたり、価値観の押し売りをしすぎないところが読みやすいです。

「少し物を捨てることに興味はあるけど、断捨離ブームもミニマリストたちもなんだか怖いんですけど・・・」と感じている方がいたら、この「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」が今のところ、一番おすすめの本だと感じます。

また様々な切り口で、物の捨てる・自分に最適な量のものを持つという考え方を紹介しているので、「もう少し物を減らしたいけれども、どうしたら良いのかわからない!」という断捨離に行き詰まった方にもおすすめです。

さらに「物を減らしすぎて居心地が逆に悪くなってしまったけど、今更物を増やすのには罪悪感があるなぁ」と感じている方にもおすすめです。自分にとって物を増やすことが必要であれば、それも正しいことだと背中を押してくれる本だからです。

興味がある方は是非一読して欲しいと思います。何度も読みたいと思える本でした。

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