
アレン・カー著の「禁酒セラピー」がとても良い本だったので、同じシリーズの「禁煙セラピー」に興味を持ち、読んでみました。レビューと感想を紹介したいと思います。
「禁煙セラピー」はアレン・カーさんが有名になった本です。どうやら「禁酒セラピー」よりも前に出た本のようなのです。
元祖アレン・カーと言ったら良いのでしょうか?
実は私自身は過去に8年くらいタバコを吸っていました。今では全く吸わなくなりましたが、禁煙には本当に苦労しました。
禁煙中は四角い箱がタバコに見えてしまったり、家族と話していても「タバコ」と似たような言葉を聞きまちがえてしまったり。
喫煙所の近くを通れば「芳しい香り」と思っていましたし、コンビニではレジの後ろに置いてあるタバコの棚を見ないようにするのに必死でした。タバコの箱を見ないように下ばかり向いていたので、コンビニの店員さんには人と目を合わせられない人だと思われていたと思います。
タバコはれっきとした依存症だと今ならわかります。辞めるのには本当に努力が必要だったのです。
努力が要らない、簡単な禁煙方法
アレン・カー著「禁煙セラピー」は、努力が要らない簡単な禁煙方法として有名です。
どういうことかというと、この本は今までの喫煙に対するイメージや価値観を180度変えてしまうからです。
禁煙=試練 → 禁煙=ごほうび
と本の中にも書かれています。
この言葉を聞いたところで「禁煙セラピー」を読む前は、まさかねと思うのです。しかし実際に本を読んでみれば、「確かに!なるほどね!」と思えるから不思議です。
私は禁酒セラピーでは、自分の価値観をガラッと変えることが、すごく禁酒の助けになりました。
この禁煙セラピーも1000円もしないで買うことができます。読むだけで禁煙できるならラッキーと、気軽な気持ちで読んでみることをお勧めします。
なんとこの本の最初には「読み終わるまで、タバコを吸っていて良いです」と書いてあるのです。なんて優しい本なの!と思ってしまいました。
つまり価値観がガラッと180度変わるまでは、禁煙しなくていいということです。本当に簡単な禁煙方法だと感じます。
読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー [セラピーシリーズ] (ムックセレクト)
禁煙セラピーの内容はどんなものなの?
禁煙セラピーの内容はどんなものなのかを少し紹介します。
1、タバコを吸っていることは自分の意思ではなく、ニコチン依存症だということが理解出来るようになる
2、自分が持っているタバコへの間違ったイメージを、理由を添えて打ち消してくれる
3、喫煙者がよく言う言い訳を全て論破してくれる
こんな内容が書かれています。
私たちは自分の意思で吸いたいと思ってタバコを吸っているわけではないのです。ニコチンは麻薬であるヘロインよりも依存性が高いと言われています。タバコを吸うことでニコチンに依存させられているのです。
またタバコを吸った時の「美味しさ」は、ニコチンへの飢餓感を癒していることによって感じている感覚だと知ることができます。
美味しいタバコ=ニコチン摂取まで時間が長かったタバコ
私たち人間は、我慢している時間に比例してタバコが美味しく感じてしまうのです。
朝起きた1本のタバコがとても美味しく感じるのは、寝ている間にタバコが吸えないから(ニコチンを摂取できないから)です。
そしてどんなチェーンスモーカーでも寝ている間はタバコが吸えません。つまりタバコを吸わなくても困らないし生きていけるということなのです。
1つ1つの言い訳を論破されるので、愛煙家にはグサグサと心に響き、怒りすら湧いてくると思います。しかしこれは、タバコをもうやめようと思っている人には納得感を感じさせてくれるのです。
「禁煙セラピー」を読んで禁煙を成功させるには
禁煙セラピーの内容はとても納得感があります。しかしこの内容を愛煙家に熱心に伝えたところで、喫煙をやめないと思います。
喫煙を止めようかなと思っている人が読まないと意味がないと思うからです。
逆に「もうタバコをやめたい」と思っている人にはこの本をプレゼントすると良いと思います。
タバコをやめるつもりがない人には、そっとリビングに置いておくなどして、無理にすすめない方がいいです。
禁煙したい人、禁煙に興味ない人、どちらの人も、自発的にこの本を読まないと禁煙は難しいと思うのです。
自分から禁煙したいと思う人にとっては、かなり大きな助けになる本です。この本をリビングの机の上へ置いておいて、もし喫煙者が手にとってくれたら、きっとその喫煙者は禁煙を少しでも考えているのだと思います。
喫煙者がタバコを止めてくれるかどうかは、本に任せるのが良いと思います。
本を読むのが苦手な方にはイラスト版の禁煙セラピーという本があります。
漫画のように全ページにイラストがあり、簡単に読めるので、活字が苦手な方にはこちらの本をお勧めします。