
前田京子さんの「ひとさじのはちみつ」を読みました。
前田京子さんの本は「お風呂の愉しみ」や「はっか油の愉しみ
」など、どれも楽しく読ませていただきましたが、今回の「ひとさじのはちみつ
」も衝撃的な本でした。
まず読んですぐに、「え!?蜂蜜で歯磨きするの?」という甘いもので歯を磨く衝撃、そして「メディカルハニー」という医療用の蜂蜜の話。
蜂蜜ってパンケーキにかけて美味しく食べるだけのものじゃなかったんですね!もっと蜂蜜を生活の中でたくさん試してみたい!とワクワクする本でした。
「ひとさじのはちみつ」を読んだ感想やレビューなども合わせて紹介したいと思います。
蜂蜜の歴史 蜂蜜は医薬品だった
蜂蜜が身体に良いことはどこかで聞いたことがあっても、砂糖やシロップと何がどう違うのか良くわかっていない人が多いと思います。
私もまさにその一人でした。「パンケーキを焼いたら蜂蜜をかけて食べよう」「蜂蜜は砂糖やシロップよりもトロッとしてリッチな感じで、味も複雑で美味しいんだよね」と食べ物としての認識しか持っていませんでした。
実は蜂蜜の歴史は古く、古代エジプトの古文書でもインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」でも蜂蜜は医薬品として扱われていたそうです。さらに中国の書物でも蜂蜜は万能薬のように扱われていたことがわかっています。
それが純粋な蜂蜜ではない加工蜂蜜が大量に出回り始めるのと、徐々に砂糖やシロップがわりと誤解されるようになった可能性が高いと考えられます。
しかし最近では、科学的に蜂蜜の成分が分析され、蜂蜜の効能・効果が明らかになり再度見直され始めたそうです。
蜂蜜には、各種ビタミンやミネラル、酵素、抗酸化物質がたくさん含まれていて、最近に対する殺菌力も強いのです。
何しろ日本でも明治期に始まった日本薬局方にも指定され、今でも薬局方の蜂蜜が医薬品として販売されているのです。この事実を私は全く知りませんでした。
効用のある蜂蜜の選び方・ポイント
蜂蜜の効果を最大限に得たいのであれば、きちんとした蜂蜜を選ぶ必要があります。
精製、加糖、加熱などで加工された蜂蜜と、巣のかけらなどの不純物をろ過しただけの天然純粋蜂蜜とでは効能が全く違います。
前者は効能が全く期待できないのに対し、後者は医薬品としても栄養価のある食品としても圧倒的に価値が高い物なのです。
つまり蜂蜜の効能をしっかりと得たい場合には、天然の純粋な生蜂蜜を選ぶことが基本になります。
日本産で有名な純粋な生はちみつ。
飛び抜けた効能があるマヌカハニーもかなり人気があります。
蜂蜜水のレシピとデトックス
「ひとさじのはちみつ」で是非試してみたいと思ったレシピがあります。それが、蜂蜜水です。
<蜂蜜水レシピ>
・水 500ml
・天然はちみつ 大さじ2杯(または約40グラム)
・天然塩 小さじ4分の1杯(または1.5グラム)
・新鮮なレモン(またはライム)果汁 大さじ1杯(15ml)
あるいは、ビタミンCの原末(アスコルビン酸) 小さじ4分の1杯
(「ひとさじのはちみつ
」P.72より引用)
このドリンクはイオン水代わりに使えるそうです。
スポーツをする時や病気での水分補給に使ってみたいと思います。市販のスポーツ飲料を飲むよりも断然美味しいだろうことが、レシピを見ただけでもわかります。
レシピを見て、作って飲む自分を想像すると、それだけでよだれが出てきそうになります。
またこのドリンクでデトックスをしたり、応用させて下剤として使うこともできそうです。
詳しいことは「ひとさじのはちみつ」P.170に載っているので、興味がある方は試してみてください。
体に良いものを使って、デトックスにもなるなんて、素晴らしいレシピだと感じました。
今から作るのが楽しみです。
歯磨きと寝る前にはちみつを取り入れる
「ひとさじのはちみつ」を読むことで、蜂蜜の素晴らしい効能を知ることができました。
自分の中では、久しぶりに試してみたい当たりの本でした。
まずは蜂蜜を買い、歯磨きに使うことから始めたいです。寝る前のひとさじの蜂蜜で虫歯予防と口内の殺菌ですね。
そしてお出かけの時には蜂蜜水を持っていきたいと思います。
すごくワクワクする蜂蜜の世界です。
「ひとさじのはちみつ」には、上記以外にも美容のために化粧水やパックとして蜂蜜を使う方法。医療用として軟膏や絆創膏代わりに蜂蜜を使う方法、胃もたれの時の胃薬代わりとして蜂蜜を使い方法など、様々な使い方が紹介されています。
自分が興味のある分野で是非蜂蜜を取り入れてみてください。
この本を読んだ誰かが、いつか田舎の広大な土地で養蜂業を始めたりしたら面白いですよね。
私も実は結構興味があります。自分のお気に入りの食べ物を作ること、自然の恵みで自然治癒力を高める話、すごくワクワクしてしまいます。
これからもより健康になる情報、より綺麗になる情報を集めて、自分で実践していきたいですね。