「糖質制限の真実」 山田悟 レビューと感想 

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10年ぶりくらいにまた話題が復活した糖質制限ダイエット。

もちろん地味に人気があるダイエット法ではありましたが、テレビや雑誌で話題になるのは久しぶりな気がします。

Amazonのランキングでも常に上位にある「糖質制限の真実」という本を読んでみました。

レビューと感想を紹介したいと思います。

昔からある糖質制限ダイエット

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ダイエットによる劇的な体型の変化で話題のライザップ。ライザップは運動1割、食事の指導9割で痩せるプログラムであることは既に有名です。

毎日の食事を管理してもらい、週に1度か2度トレーニングをして痩せていくという手法ですね。ライザップには確か返金保障が付いていますが、食事をきちんと守らないと、痩せない場合も返金はしてもらえないです。

ライザップの食事の指導方針はまさに、炭水化物を抜くダイエット。糖質制限ダイエットです。

糖質制限ダイエットはかなり前から有名なダイエット法です。10年以上前にアトキンス式ダイエットとして有名になったダイエット法も低炭水化物ダイエットでした。

炭水化物を抜くと数日でも一気に体重が落ちるので、ダイエットに興味がある方であれば一度は実践したことがあると思います。

その後もリセットダイエットだったり、ローカーボダイエットだったり、低炭水化物ダイエットだったりと微妙に名前を変えて根強いファンがいたダイエット法です。

短期間で見れば、かなりの効果が期待できるのが理由だと思います。

平均的な体型の女性であれば、1週間で3kgくらいは平気で落とせます。その代わりやりすぎると続かないのが特徴でした。

もともとは糖尿病の治療として行われていた糖質制限ですが、お医者さんの立場から見た「糖質制限」の効果について書かれた本があったので読んでみました。

山田悟著「糖質制限の真実」です。本屋さんでもかなり売れているようなので、レビューと感想を紹介していきたいと思います。

著者の山田悟さんとは? 糖尿病の本当の恐ろしさ

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「糖質制限の真実」を書かれた著者の山田悟さんは糖尿病専門のお医者さんです。

北里研究所病院糖尿病センター長という肩書きがすごいですね。つまり毎日糖尿病の患者さんを見ている中で、糖質制限の治療法を試され効果を上げられているということなのです。

糖尿病は生活習慣病とも言われ、私たちにとってかなり身近な病気です。しかし実は糖尿病の実態について知らないという方も多いのではないでしょうか。

日本人の6人に1人が血糖異常者、40歳以上に限定したらおおよそ3人に1人の割合となります。
(「糖質制限の真実」P.23より引用)

この数字を見ると、私たちの想像以上に身近だということがわかります。自分もいつ糖尿病になってもおかしくないのです。

糖尿病で本当に恐ろしいのは、糖尿病そのものよりも、糖尿病が発端で発症してしまう合併症です。
糖尿病には三大合併症というものがあります。細小血管が痛むことによって起こる腎臓、目、そして神経の障害です。
(中略)
腎症から人工透析へ、網膜症から失明へ、神経障害から起立性低血圧や尿失禁へと進んでしまうというのが、糖尿病の悪いシナリオです。
(「糖質制限の真実」P.24-25より引用)

糖尿病はその病気自体が恐ろしいのではなく、その病気から病気が広がっていくことが恐ろしいのです。

何よりも怖いのはいつどのタイミングで症状が出るかわからないところです。

ある日突然目が見えなくなった。いう話を聞いたことがあります。昨日までは調子が良かったのに突然症状が発症するということが起こる、恐ろしい病気なのです。

血糖の上昇を抑えるために

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欧米人に比べると日本人は糖質に弱いという体質を持っているそうです。

血液中の血糖値を上げるのは、タンパク質でもなく、脂質でもなく、糖質だけなので、糖質によって血糖値が上がりすぎないように対策を取らなければなりません。

これを実践する方法として有効なのが、糖質を制限するローカーボ食だというのが著者の訴えです。

糖質は他の栄養素と一緒に摂ることで血糖が上がりにくくなるという性質があるそうです。糖質を減らしその分をタンパク質や脂質へと回すことで、血糖を急激に上げることなくお腹いっぱいご飯を食べることも可能だということですね。

また著者は、過去に糖尿病患者に対して行われてきたカロリー制限食は間違っていたとも言っています。

カロリー制限はアンチエイジングにも良いというのが最近の健康業界の定説のようになっていましたが、実際にこの実験は信ぴょう性に疑問がある実験データだというのです。

この説明も本の中で知ることができて面白かったです。

つまり、糖尿病患者には糖質制限食を取ってもらうのが一番効果が高く、糖尿病にならないためにも糖質制限食を身につけているといいですよ、というのが著者の主張です。

もちろん育ち盛りの10代の子供などは制限する必要はないですが、30代、40代と年齢を重ねていくうちに徐々に糖質制限食に切り替えることが望ましいということですね。

果糖は良くない?

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「糖質制限の真実」の中で一つ大きな疑問があります。それは「果糖は糖尿病に良くない」と主張しているところです。

また、果糖と果糖ブドウ糖液糖を同列に扱っているところも気になります。

私はフレッシュな果物から直接摂取する果糖と、科学で作られた果糖ブドウ糖液糖は全く違うものだと考えています。

果糖ブドウ糖液糖は依存性も高く、子供も大人も含めて摂取するのを控えるべきだと思いますが、フレッシュな果物はたくさん取るべきだと思います。

実際にゲルソン療法などではあらゆる患者(糖尿病を含む)にフレッシュな果物のジュースを毎日飲んでもらい、病気を治療しています。

また治療家の中にはフレッシュな果物ジュースを患者さんに飲ませて糖尿病を治している方もいます。

理論上はフレッシュな果物の果糖だろうが、科学で作られた果糖ブドウ糖液糖であろうが同じ果糖として体には良くないとなるのでしょうが、現実に起こっている現象は違います。

この本に描かれている「カロリー制限神話が崩れ、栄養学が根本からひっくり返った」と同じように、まだまだ私たち人間が解明できていない真実が自然の中にはあると思うのです。

 

 

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