
片付けのベストセラー本といえば、「人生がときめく片づけの魔法」です。
アメリカでも大ヒットしていて、片付けることをKonDoすると言うのだとか。(本当かな?)
ベストセラー本には続編がつきものですが、今回は「人生がときめく片づけの魔法2」を読んでみました。
1巻とは何が違うのか、そして何が書いてあるのか感想とレビューを紹介したいと思います。
「人生がときめく片づけの魔法2」の内容は?
「人生がときめく片づけの魔法2」の内容は、
①「人生がときめく片づけの魔法」で挫折した人、うまくいかない人、疑問を持った人へのQ&Aが書かれている
②洋服のたたみ方が書かれている
③捨てた後の収納が部屋ごとに書かれている
この3つが特徴だと思いました。
①については、うまく捨てることができた人は読む必要がないのですが、「ときめきって何ですか?ときめきがよくわかりません」という疑問、片付け中に一時的に部屋が散らかることについての考え方、そもそも片付けが終わるのかという先が見えない不安について、様々な角度で説明をされています。
個人的には、物へのときめきをチェックした時の「安心する」「便利」「しっくりくる」という一見ときめきとは関係なさそうな感情を、「立派なときめき」と言い切っているのが素敵だと思いました。
持っていて幸せだな〜とか、ドキドキワクワクするとか、幸せだとか感じるものだけで生活できればいいですが、現実には「この分度器は地味に役に立つな。ドキドキはしないけど」などという役に立つ必要グッズもあるのです。そんな「役に立つ」グッズも「立派なときめき」と言われたら、もっと好きになれる気がしました。
そして、ときめく片づけがうまくいかなかった場合には、質問形式で何が問題だったかチェックできるようにもなっています。
私もチェックしながら、「これが足りていない、あ!これもだ」と一人でブツブツ言っていました。
②の洋服のたたみ方は、多くの人が疑問を持っているところかと思います。Tシャツやキャミソールのたたみ方は分かっても、変形した洋服のたたみ方がわからない!なんてことありますよね。
本にはそれぞれの洋服について適切なたたみ方が載っているので、「こんまり流のたたみ方にしたい!」という方は本を読むか、また動画も出ているそうなので動画で確認されることをお勧めします。
③捨てた後の収納についての内容も良かったです。日本の住宅にはよくある押入れを使った収納方法には、なるほど〜と感心してしまいました。
「収納用品を増やさないでうまく収納する」という考え方が基本にあるところも、私にはお勧めのポイントです。戸棚をつけたり、クロゼットを買ったりなど、大型の家具から始まって、中に入れる仕切りを買ったり、一見便利な収納グッズを買うのはあまり良い結果にならないと思うからです。
収納グッズを買うと、まず収納グッズ自体が場所を取ることがあります。
そしていつの間にか収納グッズを主役にして物を整理することになったり。
結局使えなかった収納グッズを捨てる時にまた罪悪感に囚われたりなど、物を足して収納するのは個人的にもお勧めはできないです。
「人生がときめく片づけの魔法」では、ティッシュペーパーの箱を使ったり、食器が入っていた箱を再利用して収納します。これが収納には適した大きさらしいのです。
ティッシュペーパーの箱を使うなんて貧乏くさい!と思う方もいるかと思いますが、意外と収納に適した大きさの箱を探すのは手間がかかります。であれば、本に紹介されている最適なサイズの箱(ティッシュペーパーの箱)を使って、見た目が気に入らないのであれば、お気に入りの布を貼っておしゃれにする方が、片付くのも早いなと思うわけです。
台所の収納についての話がとても良かった
私が「人生がときめく片づけの方法2」を読んで一番良かったのが、台所の収納についてのページです。
台所収納には私もかなり悩んでいました。
料理を作るとなると、どうしても道具が増えます。そして料理をするために毎回道具を出し入れし、そして毎回台所を汚れては掃除をするということを繰り返すのです。
自分の家の台所が、ダメなわけじゃないんだけど、なんだか使いにくい気がするな〜と悩んでいたところで、この本を読み、まさにこれだ!と思ったのです。
キッチンの使いやすさとは収納法うんぬんよりも、掃除のしやすさ
不思議なことに掃除がしやすくていつもピカピカのキッチンにいると、棚の中のモノを取り出すストレスなんてまったく気にならなくなるのです
(「人生がときめく片づけの魔法2」 P.193-194 より引用)
つまり我が家の台所の問題は、いつでも取り出せるように台所の壁にかけてある、お玉や計量器だったんだと気付いたんです。
家のキッチンというと、いつでも取り出せるところに、塩や砂糖が置いてあって、菜箸やフライ返し、お玉が壁にかけてあるおしゃれな空間のイメージでした。
これが間違っていたのです。
実際にコンロの周りにこう言ったものが置いてあると、料理中の油が飛んだり、調味料が飛んだりして薄汚れていきます。我が家の塩の入れ物もなんだか曇っていてベトベトしているのです。
これがキッチンを曇らせているんだとわかりました。しかも色々なものが台の上に置いてあると、台の上を掃除しづらいのです。
台所は一つの作業をしてから次の作業に移る時に掃除をすることが多いです。例えば肉を切った後にまな板を洗うとかですね。
掃除のしやすさを1番に置いて台所を綺麗にしたら、見違えるような台所になるな!と読んでいて直感的に感じました。まさにビビッとです。
更に、生ゴミの処理についても素晴らしいと思いました。
最近は24時間ゴミを捨てられるマンションが沢山ありますが、我が家は一軒家で燃えるゴミの回収は週に2回です。
冬場はまだマシですが、夏場の生ゴミについては大問題!!1日でも放置すると生ゴミってすごく匂いますし、コバエが発生することも少なくありません。
「人生がときめく片づけの魔法」では、冷凍庫に生ゴミ用のスペースを作っておき、そこで凍らせているそうなのです。だからシンクには常に生ゴミは0。生ゴミも腐る前に冷凍庫に入れるわけですから、食材の破片と考えれば汚くもないということなんです。
小さな発泡スチロールの箱で冷凍庫を区切り、毎日生ゴミをそこに入れて凍らそうかと思います。一応我が家の台所の主は母なので、母に相談して取り入れたいなと思いました。
家が生ゴミ臭いのってとても嫌ですよね。臭いも解消できて、そしてシンクの見た目も綺麗になる。まさに一石二鳥だと感じました。
「人生がときめく片づけの魔法2」は続編ならではの面白さのある本でした。
一度読んでおいても損はないと思います。