
振り返ってみると掃除の基本をきちんと習った記憶を思い出せないです。掃除って何となくやっていませんか?
小学生の頃もしかしたら学校で習ったのかもしれませんが、記憶にありません。家庭でもなんとなく母が掃除をしているところを見たり、大掃除の時に掃除を手伝ったりしながら、なんとなくこんな感じかな?と掃除をしています。
特に我が家では家族は掃除が得意ではなかったですし、私自身も数年前までは掃除はほとんどしなかったので、掃除の基本能力はかなり低いと思います。
化学の洗剤を使っていたときは、「台所用洗剤」だとか「お風呂用洗剤」、「ガラス磨き用」などと用途が書いてあったため、何も考えずに言われた通りに使っていました。
しかし、自然素材で掃除をしようと思うと、あれ?これってどうやってやるのかな?と思うものが次々に出てきます。
今回改めて掃除の基本を確認しました。
宜しければ動画もご覧ください。
掃除には4つの基本動作がある
掃除の基本動作は4つあります。はたく、掃く、拭く、磨くの4動作です。
私は「はたく」というステップ1の動作で自分がつまづいていることに気付きました。
はたき持ったのは何年前だろう?と考えても思い出せません。そもそも我が家のはたきがどこに収納されているのか知りません。
「そうか!はたくのが1番目なのか!」と今更ながらに感心しましたが、考えてみれば納得です。掃除機をかけた後に埃を上から落とすのはおかしいですよね。
掃除の基本動作①:はたく
高い場所→低い場所へとハタキを使ってほこりをはらいます。
使うはたきは場所によって使い分けます。
●大事なものや場所には、あたりの優しい布又は羽根バタキ
●ガラス窓や家具、棚などホコリのたまりやすい場所には、化繊バタキ
使い終わったらその都度と戸外で振り払い、ほこりを落とすことも大事です。
掃除の基本動作②:掃く
奥→入り口に向けてかき出すイメージで掃きます。
フローリングは木の向きを意識し、畳は目にそって箒を使うと効果的です。
ほこりが立つので、窓を開けて掃き掃除をすることも大事です。
ほこりが舞わないように、茶がらをまいて掃くのもおすすめです。
掃除の基本動作③:拭く
汚れの多い部分は水分を多めにするのが原則です。
雑巾に含ませる水分の量で効果を変えることができます。
水分たっぷりだと、水洗いのような効果が得られます。
半乾きであれば水洗いしにくい壁紙を拭くこともできます。
掃除の基本動作④:磨く
磨きの基本は、力任せではなく道具をうまく利用することです。
例えばシンクや洗面台はアクリルたわしなど、磨く素材によって道具を変えれば無理なく汚れを取り除くことができます。
汚れの種類と洗剤 エコ掃除
エコ掃除をする上で汚れの種類と使う洗剤の種類を改めて確認します。
汚れの基本は3種類です。
♦酸性の汚れ:重曹
♦結晶性(ミネラルの堆積物)の汚れ:酢またはクエン酸
♦物理的な汚れ:道具
では具体的に、家の中の汚れへの対処について簡単に紹介します。
1.油汚れ
油は酸性です。重曹や石鹸などのアルカリ性の洗剤で汚れを中和するとスムーズに綺麗にすることが可能です。
2.水あか
洗面所やお風呂などで良く見られる水あかには酢またはクエン酸を使います。使った後は水で良く流し酢の成分を残さないのもポイントです。
3.カビ
一度カビが生えてしまうと完全に落とすのは難しくなります。原則はこまめな湿気対策です。もし発生してしまった場合には重曹で対処します。
4.ほこり
時間がたってほこりが固まっていたり、油と混ざっていたりする場合もあります。ホコリが油性なのか結晶性なのかよく見て、重曹と酢を使い分けます。
5.臭い
生ごみなど腐った臭いは酸性なので、重曹が効果的です。タバコの臭いや魚の生臭さはアルカリ性なので酢が効果的です。
良くある家の中の汚れについて5つのパターンで紹介しました。
頻繁に掃除をするのであれば、洗剤は重曹と酢(クエン酸)だけあれば足りるということですね。
重曹、酢(クエン酸)の使い方 レシピ
重曹と酢(クエン酸)の使い方、掃除用の液体の作り方をまとめます。
【重曹】
重曹水:4%の濃度にするのが基本です。水1/2カップに対して小さじ1杯程度になります。
重曹ペースト:重曹1カップに水1/2カップです。固くなってしまうので、その時使う分量だけ作ります。
好みで精油を足すこともできます。
【酢(クエン酸)】
酢水:酢を1~2倍の水で薄めます。あまり日持ちしないので早めに使い切ります。
クエン酸水:1カップの水に小さじ1/2を溶かします。
重曹水と酢水(クエン酸水)を常備し、必要に応じて重曹ペーストを作ると良さそうです。
最後に参考にさせていただいた本を紹介します。自然派の素材を使った掃除についてまとめてある本で、とても勉強になりました。
こういう本を一冊持っていると便利ですよね。