
前田京子さんの「オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る」という本を紹介します。
この本は手作り石鹸を作りたい初心者のかたにとてもお勧めの本です。
私もいつもこの本を開きながら石鹸を作っています。
大きなテキストで写真もたくさん載っていて、すごく使いやすかったです。
動画でも紹介していますので、宜しければご覧ください。
お風呂の愉しみとの違い
前田京子さんの手作り石鹸の本と言えば、「お風呂の愉しみ」が有名です。
私も前田京子さんの本でまずはどれを読んだ方がいいか、または本棚に1つ置いておくものを選べと言われたら、間違いなく「お風呂の愉しみ」を選びます。
「お風呂の愉しみ」は石けんの作り方、エッセンシャルオイルの使い方などについてかなりの量の情報が入っている素晴らしい本、まさに渾身の作品だと思います。
とはいえ、手作り石鹸作り、しかも初心者が、という意味でとてもお勧めなのは、「オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る」という本です。
「お風呂の愉しみ」にももちろんレシピは載っています。
しかし、沢山の写真を使って懇切丁寧に1ステップずつ説明してくれているのは「オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る」という本の方が格段に上です。
見開き(2ページ)に1ステップです。例えば石けんを作るステップ1は「精製水と苛性ソーダを量る」です。
見開きに収められている写真の数は9枚。きっと小学生が見ても作れるくらい説明と写真がわかりやすいのです。(苛性ソーダは危険なので実際に小学生が作る場合には大人の同伴が必要です)
「オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る」で手作り石鹸
この本の分量に従って毎回石鹸作りをしています。
写真の上がオリーブ石けん、下がマルセイユ石けんです。
(両方とも白くてわかりにくいかもしれません)
使い心地は、オリーブ石けんの方がぬるぬるしますが、泡立ちは良くないです。
マルセイユ石けんの方が泡立ちますが、溶けやすいです。
私は洗顔に使っているのはマルセイユ石けんで、手洗い用に洗面所に置いてあるはオリーブ石けんです。
作った石けんをおろし器を使って粉にして、ローズマリー液と混ぜて食器用石鹸にしたりもします。
手作りの石鹸は一度にたくさん作ることができるので、惜しげもなく使えるのが良いです。
今はハッカ油を入れた石鹸を作って、乾燥中させている最中です。
この本の通りにやっていて失敗したことはないので、初めて手作り石けんを作る方にもおすすめです。
もちろん初心者だけでなく中級者も満足できると思います。
♦エッセンシャルオイルの効能の分類表が載っている
♦エッセンシャルオイルの分量の考え方が載っている
♦石けんの色の付け方が載っている
♦材料となる油の種類による性質の違いが載っている
♦石鹸作りに関する疑問がQ&A形式で載っており、たいていここで疑問は解決する
♦オリジナル石けんのレシピの作り方(分量と考え方)が載っている
特に一番下に書いた、オリジナル石鹸のレシピの作り方については、中級者以上の方にはあって嬉しい内容だと思います。
苛性ソーダの分量だったり油の配合だったり、適当にはできないですよね。
手作り石鹸を作るときの注意点
手作り石鹸を作っていて感じた事や注意点です。
●まずは新聞紙を台の上全体にひいたほうがいい
オイルがちょっとこぼれることもありますし、苛性ソーダは劇薬です。化学薬品を使うので安全のため、そして台を汚さないためにも新聞紙を全体に引くことをお勧めします。
●メガネとゴム手袋は必須
メガネは水泳用のゴーグルで良いので、必ず装着してください。
作っている最中にやっぱり水泳用のゴーグルだと見えにくいと思ってゴーグルを外したことがありますが、目が痛くなりました。
特に苛性ソーダを精製水で溶かしている時は、空気中に粒子が舞うのか目がいたくなります。
もちろんゴム手袋も必須です。手袋の中に汗を書きますが、安全のために徹底することが大事です。
●石鹸型はいらない
手作り石鹸を作ろうと思うと、ついつい型が欲しくなりますが、正直いりません。プラスチックの型を一度買いましたが、うまく外れず、一度使って捨ててしまいました。
牛乳パックが一番使い勝手が良かったです。シリコンモールドもきちんとしたものを買おうと思うと結構高いですし、何よりも普段邪魔です。
石けんを作ろうかな、と思い始めてから牛乳パックを2つ集めれば十分です。牛乳パックは石鹸の取り外しもしやすくてかなりおすすめです。
実際に作っていて気になったポイントです。苛性ソーダは薬局に行くと、使用用途を聞かれはしますが簡単に買えます。
手作り石けんは一時期ブームでしたが、今は結構下火かなと思います。作り方がわかると自分好みの石鹸が作れますし、キッチンの片づけの合間に作る、など手軽にできるようになります。
廃油で石けんを作って食器洗い用として使っている方も多いですよね。地球にやさしい生活って素晴らしいです。