
朝食抜きのメリットを聞くことが良くあります。
6時間しか食べてはいけないけど食べ放題、というダイエットも少し前に流行りました。
私たち現代人の多くの病気が過食によって起こる、という考え方があります。
過食、病気と聞くと、心が痛いです。食べるの大好きだからです。
いつでも食べ物に目移りして、ラーメンが食べたいな、イチゴがおいしそうだな、餃子が食べたいな、と食べ物の事ばかりを考えている私にとっては、少食=人生の楽しみが減る、というイメージを持ってしまいます。
しかし、美容のために一時期食事制限をしていたこともありますし、2~3日の断食であれば、ブームに乗って何度か実践したことがあります。
そして、確かに食事を減らすと身体が軽くなって、結構調子が良い、ということも知っています。
今日は断食、少食健康法などで有名な、甲田光雄さんの「朝食を抜くと病気は治る」という本をレビューして感想を紹介したいと思います。
「健康のためには朝食が必要」論は嘘
甲田光雄さんはこの本の中で、私たちが日常生活、そして学校教育の中で習ってきた「健康のためには1日3食きちんと食べないといけない」という考え方は机上の空論だと主張しています。
「朝食は必要」論の根拠となる理由
①午前中の脳を活性化させるためにはエネルギー(ブドウ糖)が必要
②排便を促すためには朝食をとり、消化器の動きを活性化させる必要がある
この2つの理由に対して、
①については、身体のエネルギー源はブドウ糖だけではない。糖が入ってこなくても、脂肪をエネルギー源として使うので身体、脳にとっては全く問題ない。
また、ブドウ糖よりも、脂肪を分解したケトン体をエネルギーとして使った方が、脳下垂体から出るβ-エンドルフィンという物質の量が増す。そして頭はさえ、スタミナがつく。
②については、朝食を取らなくても水を300~400mlほど飲めば、消化器が動いて排泄が促される。
更に空腹時間が長いほど排泄が促される、ということが分かっているため、朝食を抜いたほうが排泄はスムーズに行われる。
というのです。
この空腹時間が長いほど排泄が促される、という事に私はとても驚きました。
朝食をとると、むしろ健康に害になる
実は著者の甲田光雄さんは、朝食を取らない方が健康になる、ということだけでなく、朝食をとるとむしろ健康を害すると主張しています。
その理由は、
1、胃腸を休める時間がなく酷使することになる
2、排便が完全にされないと宿便がたまる
3、3食はカロリー面でも食べ過ぎで肥満になる
ということなのです。
1は確かに!と思いました。胃腸さんだってたまには休みたいよね、と思います。
自分が胃腸だったら3回も消化物が来るよりも2回の方が頑張れそうです。
2の宿便は本当に困ります。
ガスはたまるし(女性なのでおならをしずらい)
肌はあれるし(肌荒れは化粧で隠すのは大変)
お腹がポッコリと出るし(ウェストが苦しくて倒れそうになる)
などなど嫌な思い出がいっぱいです。
そして、何よりもお腹に便がたまっていると、慢性的になんだか苦しさを感じます。
仕事も集中できないし、遊びに行っても楽しめない、宿便は私にとっては敵!ともいえる存在です。
3はガーン!の一言です。
3食普通に食べるだけですでにカロリーオーバーなんて、人よりも3食の食事量が多い私はどうしたらいいのでしょうか?
叶姉妹は1日5000kcal超えらしいのですが、大丈夫なのでしょうか?、と現実逃避したい気持ちになりました。
しかし、実際に朝食抜きを実践すると驚くほど効果があるそうなのです。
驚異的な有効率が示されています。
冷え性、むくみ、生理痛、花粉症、肌荒れ、立ちくらみ、肩こりなど私にとっては改善したいものばかりです。
これだけ効果があるのであれば是非実践したい!という気持ちになります。
朝食抜き、断食、1日2食健康法の入門書
できれば欲望の赴くまま、美味しいものを食べて食べて食べて、そして健康でスリムな体を維持したいです。
しかし残念ながら私の体質は、食べた量=太るという体質です。
この本の良いところは、少しずつ朝食を減らしていけば辛くないよ、と教えてくれるところです。
一気に朝食をなくしたら、昼と夜に「さあ!朝の分も食べよう!」とデザートまでぺろりといくのが目に見えています。
きっとラーメンも大盛にしてしまうと思います。
少しずつ食事の量を減らすことで、身体が慣れていって、健康で美容にもよい食生活ができるそうです。
この本では大食いの私でもできそうな、優しいけれども具体的なやり方を小さなステップで段階に分けて教えてくれます。
そしてその際の細かい注意点も教えてくれます。
更に朝食抜き健康法を実践した体験談もたくさん掲載されています。
朝食抜き健康法をちょっと試してみようかな、という方にとっては入門書になる本だと思います。